◆宮城県の漁港について◆

宮城県の海岸線はほぼ南北に沿って島嶼(とうしょ)を含めて 856.0kmあり
全国で11番目の海岸線延長です。
この海岸線は,中央に突出した牡鹿半島により南北に両断されています。
半島以北の三陸沿岸は,リアス式海岸を呈し,大小多数の湾入部と島嶼及び岩礁で形成され,半島以南は,一部松島を除き,平坦な砂浜海岸で仙台湾が形成されています。
また,寒暖流が交錯する金華山沖や三陸沖の魚場を間近に控え,魚族の来遊も多く,沿岸水域も増養殖に適しており生産性の高い漁場環境にあります。
このように恵まれた立地条件にある宮城県には,特定第3種漁港3港を含め 144の漁港があります。
これらの漁港の分布状態を地理的,経済的,漁業生産形態によって区分すると3地区に大別され,北部は唐桑町から志津川町まで63港,中部は北上町から石巻市まで57港,南部は鳴瀬町から山元町まで24港あります。

主となる漁業の漁法は底びき網、刺し網、まき網、さんま棒受網等があります。

つくり育てる漁業は ひらめ、ほっき貝、ほたて、うに、あわび、松島牡蠣、などの養殖がさかんです。

◆春に獲れるお魚◆
かつお、いかなご、(こうなご)、さば類、たこ類、まだら、かたくちいわし、めひかり、あいなめ、
かに類、それとおきあみなどが獲れます。

◆夏に獲れるお魚◆
冬の次に漁獲高の多い夏はかつおが全盛期を迎えます、2万トン近くのかつお水揚げされます。
夏の漁獲高の55%はかつが占めています、次いでさば類、まいわし、等が主になります。
これらのほかに、かたくちいわし、まだら、しいら、ホッキ貝、あなご等が多く獲れています。
なんといっても、うにやあわびが一番美味しい時期です。

◆秋に獲れるお魚◆
秋に代表される旬といえば、さんましかいません、こちらの漁獲高も統計でみるとおよそ1万トン
から2万トンの水揚げがあります。
この時期に忘れられないのが もどりかつおです、およそ4000トンからの水揚げがあります。
そのほかにかれい類、たこ類、まあじ、ほっき貝、ひらめ、しろざけ等も水揚げされます。

◆冬に獲れるお魚◆
冬は年間を通して一番の漁獲量を保有します、12月の初めからいわしが獲れ始めさば、まあじ、
まだら、いか類、たこ類、かに類、あんこう、しらうお、さより等が水揚げされます。